【福祉哲学】Philosophy Of Well-being

対人援助に福祉哲学を展開・深化する[ 精神保健・社会環境調節支援法 ]

【福哲③】相互作用(対人二者間の接触交換現象)

“当事者と支援者の二者間の対人関係において具現化される。二者が持ち得る「環境=ぐるり」が影響・干渉しあって新たな現実が生まれる。それは物語といってもよい。”

 

【ぐるりのホライズン】では上記の概念があった。精神保健・社会環境調節支援法では「二者間」がポイントである。

環境相互作用というなら多面的で多様な複数の人々からなる云々とすれば、二者では語り得ぬことであると推察は当然である。しかしながら、以下のように考えてみたい。

このように、多くの人々が絡まりながら包括的に環境要因が作用する現実のなかであっても、最終的には二者間でそれらが接触し交換されて、現実として現象される様式とも考えられるのだ。精神保健・社会環境調節支援法において、「当事者と支援者」という二者間が重要視される。とはいっても人間は常に二者でコミュニケーションをとっているわけではない。そうすると、以下のようになる可能性にも触れておく。

同時多発的に発生するが、接触交換現象の最小単位は二者であることがいえる。

最小単位である二者の接触交換現象を素早く切り替えて実行することで、同時並行的あるいは多面的に接触しているように見えているとも言える。

 

以上のことから、二者間の接触交換現象を重要とする。

そしてこの支援法は、二者間の接触交換現象を基盤として展開するものである。

二者の話し合いや関わり合いと表現することも可能である。

 

 

 

【時哲①】パーソナリティファンクションとは?

- Personality Function -

早稲田メンタルクリニック 院長 益田祐介先生のyoutubeチャンネルの動画にてお話のあった、パーソナリティファンクションという言葉が気になった。

あまり聞き慣れない言葉だった。もちろんパーソナリティという言葉はよく知っているが。ファンクションがつくとよく分からないところが正直なところ。
その上、Googleで検索しても出てこない。専門的な何かなのは分かるけど、益田先生の造語?的な何かなのかな、と。

 

しかしなんとなく意味は分かるような…。
考えてみよう。
パーソナリティとはざっくりと、人柄や性格。そのひと固有のもの。
ファンクションとは、

function

別表記:ファンクション

「function」とは・「function」の意味

「function」は、英語で「機能」や「働き」を意味する言葉であり、主に名詞として使用されるまた、動詞としても使われ、「機能する」や「働く」といった意味になる。例えば、飲み会での機能を表す場合、「The function of the drinking party is to promote communication among members」という表現ができる。また、functional」という形容詞もあり、「機能的な」や「実用的な」といった意味になる。
(実用日本語表現辞典より引用)

という感じ。で、なんとなく、言葉の響きだけだと、「ファンクション」って機械とかメカとかそんなものに付いているイメージだ笑。
でも、そういうイメージから言葉やその言葉が表現しようとしていることを理解するのって大切だと思う。

さて、パーソナリティファンクションだが。
現代社会においてことさらに高度に集団・構造化された世界観のなかでのパーソナリティとは、やはり「自分」と「他人(自分意外の誰か他のひと)」を区別するもの→区別することができて「自分」を保つように、こころが持っている”或る運動”であると。

② また、「自分」という存在は「自分たった一人では成立せず」、自分が現実のなかで成立するには「他者」が必要。

③ つまり、「私を見ている人がいて、そのひとが”私”を認識してくれて、初めてこの世界に「”私”が、他人から認識される=つまり”私”が”あなた”と呼ばれる=区別された=認識された=存在した。ということになる。

でぇ、という「パーソナリティ」がそのように働くと、自他ともにきちんと区別することができて、自分の人生や生活、「己とはこういうものだ」と芯まで思うことができて、軸足しっかり土台がっしりしながらも、周りと調和していけるというわけだ。
それらを「パーソナリティファンクション」(パーソナリティの働き・動き・機能)
呼んでいるのではないかと。そう考えた。

パーソナリティファンクションが低い状態とは、自他の区別が浅めで、自分が取得したい情報に偏りがある故に、世界感や視野が限定され、他者や他世界についての認識や見識が薄い、あるいは ” ない ” 状態なので、他者と共存するなかで自分が保ちづらく、他者と関わる中で自己世界が脅かされやすいので、内向的感覚が強く、他世界を遮蔽、閉ざしやすい状態といえる。と考えた。


そのような構造から神経発達症の治療が導けるということなのか。益田先生。
しかし、先生が動画の中で言っていた、「パーソナリティファンクションを高めることはつまり、規則正しい生活・食事・睡眠を摂る」っていう部分は上記に照らすと、直接的な理解までは到達できなかった。

言葉がイメージするところから始めることも良いと思うので、下のような図を作った。

パーソナリティファンクション,メンタルの構造

車か何かの部品、ホース?圧縮?みたいなものをイメージいただけると良いかも。
このホース的な管のなかに、情報や気分など精神というものを構築する材料が循環していて、血圧的に「いきおいよくポンプ」して巡りがよいと、良い感じ(適当)で「自分というパーソナリティを保つ働きができる」健康的な状態である。みたいな。

そんな感じかなぁ。血管や心臓みたく、しなやかで強く、材料は良質で、そのすべてにおいて「バランス」が丁度よいことが、人間のパーソナリティをより良く成長させて、気持ちよく人々が共生していくことになるのかも。と、そう着地しておきますね。

益田先生の動画は以下より。

早稲田メンタルクリニック
考え方の幼い神経発達症の人の治療法って?

https://youtube.com/shorts/SDHEzhBe99M?si=wpoK7vQIP7D2aqx8

 

 

【福哲⓪】福祉哲学の構築と展開・深化。必要なこと。

【福祉哲学】Philosophy Of Well-being

福祉哲学,Philosophy Of Well-being

[福祉哲学,Philosophy Of Well-being]

福祉哲学を構築し展開・深化する過程の格納。
対人援助には福祉哲学が必要である。 そして、実践現場におけるコンピテンシーの創出と実現。 新たな技術【精神保健・社会環境調節支援法】の開発を目指す。

 

 

【福哲②】「ぐるり」なる世界観を眺める作業。

基礎大枠科目:1 

[福祉哲学,Philosophy Of Well-being,精神保健・社会環境調節支援法]

[福祉哲学,Philosophy Of Well-being,精神保健・社会環境調節支援法]


対人援助の技術取得と向上には、「福祉哲学」の展開と深化が必要である。

精神保健・社会環境調節支援法  について構築していく。

これらをレイヤーに分けて格納する。(基礎大枠科目:1) 

①「ぐるりのホライズン」というプレマッピング

「人のせいばかりにして!」

そう叱られる本人はその通り”自分のせい”だとは考えていない。しかし、全部”お前のせいだ”とも思っていない。100歩譲って自分のせいもあるかもしれないけど、お前にも原因の一部があると思うし、タイミングや場所がたまたま関係してしまってこうなったかもしれない可能性もある、と。そう、「こうなる」ことや「そうなってしまったこと」は”複合的な要因”があるのだ。いつも叱られてしまう先見の明を持ち合わせた複雑な思考回路を持つ問題児と言われてしまう奴の世界には当たり前にして見えている構造だ。

 

「ぐるり」とは、

[名]まわり。周囲四辺。「家の—に塀を巡らす」
[副]
  1.  物が回るさま。「船が—と向きを変える」「—とあたりを見まわす」

  2.  物のまわりを円を描いて動いたり、取り囲んだりするさま。「人垣が—ととり囲む」

いわゆる、「ぐる~っと一周まわってー」という、あれ。

いわゆる、「ぐるっとまわりを見てー」という、あれ。

いわゆる、「ぐるっと方向かえてー」という、あれ。

[福祉哲学,Philosophy Of Well-being,精神保健・社会環境調節支援法]

当人からすると周りを見渡して「ほぉ、あそこねぇ」という感じと、
三者からすると、「ほら、あのへんをさぁ」という感じ。
そのどちらも「距離」ということができる。
すなわち、地点から地点への移動、広がる空間把握、時間の移動という概念がある。

 

  • また慣習的な意味であれば「ぐるり」→「とおまわり」→「それが近道」→「無理しない」→「人生の意味・深み」のような一種の伝統的価値がある。
  • はたまた、「ぐるり」と方向を変える→「やってきたことを変えてみる」→「新しい世界を見てみる」→「価値観を変える」→「人生がひらける・うまくいく」のような指針的価値もある。
  • そして、当人を「とりまく」「囲んでいる」ものという、環境的比喩→当人にとって「身近である」「関係しているもの」という概念もある。

そのような初期設定をすることで、対人援助の実践における結果・成果・コンピテンシーは大きく変容する。これが「ぐるり」のプレマッピングである。

「福祉哲学」を土台科目として、「精神保健・社会環境調節支援法」の柱である視野を【ぐるりのホライズン】とする。

 

【ぐるりのホライズン】の項目

1.連続性:ロングレンジと歴史性。プロセスを追って覚えておくこと。

2.浮遊性:目的地はない。コンパス的。

3.時期性:時熟。

4.既存性:V・Eフランクルーもともとあるのだ。

5.影響性:影響はされる。

6.干渉性:よくもわるくも関わりあってしまう。

7.非因果性:必ずしもコレをしたからソウなるとはいえない。

8.自由性:選択肢、運命、宿命のなかでどれにするかという提案。

9.社会適応性:現代の人間社会においてなにが疾病で障害か、根源的に考える。

10.協働性と教示性:とはいえ教えるということもある。

 

つまり、総合的で包括的、俯瞰的な視野と視点、視座をもって支援するということが言える。

このような考え方は歴史上多く実践がおこなわれきてが、その実践に不足している要素が「哲学」である。人とは何か?生きるとは何か?働くとは何か?病気とは障害とは?すべての事柄について、対象へ個別具体的に「その感覚や現象を表現しようとする営み」を付加し向こう側へ立ちながら、自分が理解しようとする活動を深めさせることが必要だ。でなければ数多くのソーシャルワーク理論は実践において無意味である。それらは言語化と行動において再現が可能なものとして成果を考える。当事者と支援者の二者間の対人関係において具現化される。二者が持ち得る「環境=ぐるり」が影響・干渉しあって新たな現実が生まれる。それは物語といってもよい。

 

「ぐるり」と「福祉哲学」によって設定・拡張された「精神保健・社会環境調節支援法」はとある流派として存在したい。なぜならば、この技法は属人的な面を抱合していて、しかしそれ故に効果的であり、支援技法として新たな価値を実現すると考えたからだ。つまり確定的な技法として鎮座するのではなく、あらゆる理論と実践にもまれながら、複雑な系譜を描いていきたい。その成長可能性や柔軟性に価値の重きを置きたい。

 

これらの理解や感覚的同意が「ぐるりのホライズン」のプレマッピングである。